スプリングワッシャー(ばね座金)はボルト・ナットの緩み止めに不可欠なパーツです。独自スプリット構造の半動力で振動・高負荷環境でも締結力を維持します。この記事では平座金との違い、メリット・デメリット、再使用時の検査基準・交換タイミング、耐食表面処理、産業別活用例まで板ばね専業メーカーが徹底解説します!
弊社、東邦発条は板ばねの専業メーカーです。本来ばねというと形状的にはコイリングマシンで製作される「巻ばね」を想起されることが多いと思います。
本コラムではそんな板ばね製品の具体例として「スプリングワッシャー」を例に解説していきます。スプリングワッシャーは別名「ばね座金」などとも呼ばれ、板ばね製品の中でも非常に需要が高く、数多く製造されている製品です。
スプリングワッシャーはボルトとナットの間に挟みこんで使用します。そしてボルト、ナットが締め付けられることによってスプリングワッシャーの持つばねの”半動力”を生じさせ、ねじの緩みを防ぐという効果があります。
スプリングワッシャーの機能と製品形状は切っても切れない関係にあります。スプリット構造といって一部が切り欠きのような形状をしており、ボルト、ナットに挟み込まれると変形し、半動力を発揮します。
ワッシャーにはスプリングワッシャーの他にも種類があります。特に多いのが「平ワッシャー」で形状的にはただの薄くて丸い穴の開いた金属板といったところです。スクリューやボルトの座面と母材の間に挟み込まれるところは似ていますが、平ワッシャーでは確実に締結できない場合に”面”で広く力をかけられるように用いられるため期待される機能面では違いあります。
ここではワッシャーの中でも「スプリングワッシャー」に絞って使用するメリットとデメリットについて比較しながら解説していきます。
前述の通り、ボルト、ナットなど接点を持つ、複数部品の緩み止めとして機能するところです。半動力を利用するため、荷重(負荷)をかけた時に機能するので効き目も締め方である程度調整できます。
平ワッシャーと比べると座面の面積が小さく、設置する環境によっては対象物に食い込み傷つける恐れがあります。分解、組立を繰り返し行う場合は他のワッシャーと比べて適した用途ではないかもしれません。
スプリングワッシャーは、設置する箇所自体が振動したり、締結部に耐久性が求められる部品などでその特性が活かされます。
具体的にはポンプやコンプレッサー、自動車のエンジンやトランスミッション、家電では洗濯機や冷蔵庫など実際に動く製品で用いられます。
スプリングワッシャーは、大きさも様々で、一点一点は比較的安価なため、同製品を使用できるように設計できれば製品自体の製造コストにおいてメリットを見出すこともできるかもしれません。
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本記事内でも解説した通り、スプリングワッシャーは専門的な知識のいるパーツです。ここではスプリングワッシャーの特性を理解しているからこそ答えられる質問をまとめました。
スプリングワッシャーの一番の用途でも有る緩み止めですが、締結部を緩めたり、締めたりを繰り返すとばね性が弱まり、緩みやすくなるのでそういった半恒久的に締結する箇所に用いるのが良いでしょう。
金属疲労や緩める締めるの繰り返しによるばね性の低下による緩みが見られた時に交換すると良いでしょう。
密閉されていない箇所に用いられることもある製品ですので、劣化を防ぐための表面処理は有効です。種類としては三価クロメート、亜鉛メッキ、ニッケルメッキなどがあり、求める耐食性、機能に応じて選択しましょう。
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本コラムでは板ばね製品として、非常にポピュラーで需要も高い、「スプリングワッシャー」について説明しました。
様々な製品に非常によく用いられるため、実際に目に触れる機会も多いと思いますので、コイルばねとは異なる板ばねの特徴をよくご理解いただけたかと思います。
板ばねには他にも様々な製品があります。またの機会にはその他の製品も紹介させていただきたいと思います。
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